東京オリンピックの種目に追加されたこともあり、「クライミング」や「ボルダリング」の文字を目にする機会が増えましたね。一口にクライミングと言ってもたくさんの種類があって、「正直違いがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そうですよね~。
ちょっと調べるだけで「ロッククライミング」や「フリークライミング」なんて名称が出てくるので、何がどう違うのかわからなくなってしまいますよね。
この記事では、クライミングとボルダリングの違いについて解説していきます。ぜひ参考になさって下さいね。
ボルダリングもクライミングの仲間
「クライミングとボルダリングの違いを解説します」とお伝えしましたが、これには少しだけ語弊があります。
なぜかというと、ロッククライミングもフリークライミングもボルダリングも、すべて「クライミングの仲間」だからです。
さらに言えば、ボルダリングはフリークライミングの一種に分類されます。そんなこと言われても、よくわからないうちは混乱してしまいますよね。
しかし、この先を読めばその理由に気づいて頂けるはずです。
「違い」という意識を捨てて、「グループに分かれる」と考えながらご覧になってみて下さい。
「クライミング」は3つのグループに分かれる
「クライミング」は「登るスポーツ」の総称です。
登る場所によって大きく3つのグループに分かれます。
- 岩壁や人工壁を登る「ロッククライミング」
- 氷の壁を登る「アイスクライミング」
- 木を登る「ツリークライミング」
私はロッククライミングのイメージしかなかったのですが、氷の壁や木を登るクライミングもあるのですね。今回は、ボルダリングが含まれる「ロッククライミング」に焦点を絞っていきます。
「フリークライミング」「エイドクライミング」に分かれる
ロッククライミングは、さらに「フリークライミング」と「エイドクライミング」という2つのグループに分かれます。この2つの違いは、「登るために道具を使用するかどうか」という点です。
エイドクライミングは、「カラビナ」や「ボルト」といった登るための道具を使うスポーツ。フリークライミングは、それらを使用せず、自然の岩の形を使って登るスポーツです。
登るために道具を使用しないという意味で、名前に「フリー」がついています。
「ボルダリング」は「フリークライミング」に含まれる
ボルダリングは「岩壁や人工壁を登るスポーツ」であり、「登るための道具を使わないスポーツ」なので「フリークライミング」に分類されます。
これが、ボルダリングはフリークライミングの一種だと言われる理由です。
「トップロープクライミング」や「リードクライミング」というスポーツも、同じ理由でフリークライミングに含まれます。
クライミングとボルダリングは「別物ではなく仲間だ」ということ、何となくおわかり頂けたでしょうか。
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ボルダリングにロープやハーネスがないのはなぜ?
ほかのクライミングと違って、ボルダリングではロープやハーネスなどの「安全を確保するための道具」を装備しません。これはなぜかというと、ボルダリングの壁の高さが「5メートル以下」と低いためです。
低いからといってまったく危険がないというわけではないのですが、安全に着地するよう心掛けていれば、まず怪我をするようなスポーツではないんです。
なので、安全マットのみしか敷かれていないんですね。
比べて、トップロープクライミングやリードクライミングの壁は、10メートル・20メートルとかなりの高さがあります。この高さから見ても、危険が伴うスポーツであるということがわかりますよね。
そのため、万が一手や足を滑らせてしまったときの安全対策としてロープやハーネスを使うのです。
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まとめ
ボルダリングを始め、ロッククライミングやフリークライミングなど色々な呼び方が出てくると混乱してしまいますが、「すべてクライミングの仲間だ」と覚えておけば大丈夫です。
「よくわからない」というモヤモヤを消して、すっきりした気分でオリンピック観戦を楽しみましょう。
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