桜のシーズンも終わり、緑の葉が青々としてきたところだと思います。最近では、気温の上昇のせいか、インドアスポーツが、脚光を浴び始めています。
その代表格の一つといえば、ボルダリング!
僕は、クライミングのインストラクターをしていますが、年々初めてボルダリングをされる方が増えてきて、嬉しく思っています。そこで、多くの人から質問されるのは、
「途中で力尽きたら、どうするの?」
そこで今回は、ボルダリングで、上にも下にも動けなくなった時の正しい降り方と緊急時の降り方を紹介したいと思います。この記事が、少しでも参考になれば幸いです。
まずは、正しい降り方
基本的に降りる際は、クライムダウンといって、ホールド(壁に付いてる突起のこと)を使って、できるだけ下の方まで降りてきましょう。
この時、使うホールドはどれでも大丈夫です。なので、近くにある持ちやすそうなホールドを使って降りることをお勧めします。
また、飛び降りても問題ないですが、慣れないうちはできるだけクライムダウンをすると安全です。
上にも下にも行けなくなったら?緊急時の降り方
ボルダリングしていると、ついつい頑張りすぎちゃって、自分の体力を考えないで登っちゃいますよね。僕も、クライミングを始めたての時は、よく腕がパンパンになりながらも登っていたのを、思い出します。
コースの途中で力尽きてしまった場合は、勇気を出して、飛び降りてみましょう。
飛び降りる時のコツ
必ず地面を確認
降りる前に、必ず地面を確認しましょう。たまにマットがへたれて凸凹仕手いる場合があるので、そこを気を付けていないと足首のケガに、繋がる恐れがあります。
また、稀なケースですが、自分の登ってる真下に他の人がいる場合があるので、それを知らずに飛び降りてしまうと、どちらもケガをしてしまうので、確認することに越したことはないですね。
空中で体が回転しないように、できるだけ体を地面と垂直の位置にするといいです。
たまに、体が斜めになってしまうコースもあり、その状態から落ちてしまうと、回転して落ちたり、足で着地できない場合があります。なので、降りるときは、体制を整えてから、降りましょう。
必ず両足で着地
必ず、両足で着地しましょう。時々、足ではなく、おしりや背中から落ちている人を見かけますが、これがもっとも危険な行為です。
マットは、やわらかいように見えて、適度な硬さがあるため、ケガに繋がる恐れがあります。
僕が知っている中だと、お尻からおちてしまい、そのまま尾てい骨を骨折したお客様がいらっしゃいました。
着地するときは、できるだけがに股でしましょう。
意外とこれが大事なんです。というのも、内股で着地してしまうと落ちた衝撃で、膝に顎をぶつけてしまう事があります。なので、できるだけ股は開いていた方が安全です。
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飛び降りるのが怖い!そんな場合の降り方
大人の方は、比較的飛び降りることができるのですが、高所恐怖症の人や、子供達にとっては、これがなかなか難しいってことがあります。
そういう場合の為に、自分が登るコースの近くに一番簡単なコースがどこにあるか、確認しておきましょう。だいたい、1壁に、1から3本程度用意されていると思います。
そして、いざその状態に陥ったら、先ほど確認した簡単なコースの方まで、どのホールドを使ってもいいので、移動しましょう。そうしたら、そこからクライムダウンをすると簡単に降りれます。
ちなみに、一番簡単なコースのグレードは、はしごを登るのと変わらないぐらいだと思うので、いくら疲れていてもはしごなら降りれると思います。
周りに簡単なコースがなくてクライムダウンができない場合
最近のボルダリングジムでは、あまり壁にホールドをつけないスタイルが流行ってきました。なので、簡単なコースが十分に準備されていない場合があります。
自分が、壁の半分より下か、丁度半分ぐらいでしたら、飛び降りることをおススメします。
自分が、壁の半分より上にいる場合は、近くにあるホールドをどれでも使って構いませんので、とにかく一番上まで登ってください。
これを行ったときによく言われるのが、
「上まで行ったらもっと怖くなって降りれなりそう。」
実は、その逆なんです!
なぜなら、壁の一番上のホールドは大抵の場合、持ちやすいホールドがつけられているからです。
なので、上まで行けば、持ちやすいホールドを使って、左右のどちらかに必ず一番簡単なコースがあるはずなので、そこまで行って、行けたらそこから下降してくると安全です。
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まとめ
降り方の説明は、いかがだったでしょうか?
インドアのクライミングは、アウトドアクライミングに比べて、安全なのは確かです。ですが、全く安全というわけでもないので、必ず細かい所ですが、降り方もしっかり勉強しておくのが、クライミングを楽しむ一つだと思います。
なので、ケガをしないように常に周りを気をつけて、楽しくボルダリングを楽しんでください。
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