ゴールデンウィークも始まり、日差しがまぶしくなりました。
最近人気のクライミングも始めるなら今かな、なんて思える季節。でもなんだか若者だけのスポーツなんじゃないの?とも思えます。
そうなんですよね。
今まであまりクライミングのことを知らなかったし、オリンピックの強化選手を見ても、10代から20代の若い選手が多いよう。若者だけしか楽しめないのではねえ。
でも、もちろん30代、40代でも現役のクライマーはたくさんいます!
この記事では、今活躍するクライマーたちをご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。
フリークライミングは何歳くらいまでできるの?
フリークライミングをやる上で、年齢制限のようなものはありません。
フリークライミングは、日本では最近になって注目されていますが、オリンピック競技になる前から世界で活躍するクライマーがたくさんいらっしゃいます!
長年クライミングに打ち込んでいるクライマー達の存在が、今の若手選手を引っ張って、レベルアップになっているのです。
2020年の東京オリンピックで活躍が期待される野口啓代さんは、今年30歳を迎えます。まさに第一線で活躍する世界屈指の女性クライマーです。
この選手は、こちらの記事で詳しく紹介しています

年齢を重ねても活躍できるのはどうして?
体力は年とともに落ちていくもの。
そんな中で、体一つで壁を登って行くのは年を重ねるとやっぱり難しくなるんじゃない?そんな疑問が当然ありますよね。
でも、そんなこともないのです。
フリークライミングは、腕力だけで登るのではなく、手を動かす順番、足を動かす順番を組み立てていくものです。
ですから、あたまと身体をどちらもバランスよく使って登ります。
自分の身体の動きと頭で組み立てる動き方を上手く同期させて、「できるだけエネルギーを使わず登る」のです。
クライミング界を牽引する現役クライマー達
実際にどんな方達が、どんな活躍をしているのか、知りたいですよね。
ここでは、40代で活躍している現役のフリークライマーをご紹介していきます。長くクライミングに取り組んで、今のクライミング界を牽引している皆さんです。
それぞれ個性的で、力強い印象。
では早速、世界で活躍する3人の現役クライマーを順番にご紹介していきますね。
クライミング界のレジェンド 平山ユージ
まず最初にご紹介するのは、平山ユージさん。クライミング界でみんなに尊敬されるレジェンドです。
出典:BACE CAMP
1969年生まれの平山ユージさん。そのクライミングスタイルは「世界一美しい」と呼ばれるそう。
力任せではなく、シンプルで無駄のないクライミングスタイルが、そう呼ばれる理由です。
東京オリンピックで正式種目になった時、テレビや新聞などでもたくさんの解説をされていましたので、平山さんの姿をご覧になった人も多いのではないでしょうか。
1998年にはクライミングのワールドカップを転戦し、日本人初のシリーズ総合優勝!その2年後に再び総合優勝を勝ち取ります。
世界の岸壁を登り、数々の記録を打ち立てていらっしゃいます。
まさに伝説の男、平山ユージ
15歳からクライミングに取り組んで、のめり込んだ平山さん。19歳の時にはすでにヨーロッパで活躍していました。
現在は、日本山岳・スポーツクライミング協会副会長として、後進の指導やクライミング競技の普及活動にも力をつくしています。
そして、2019年3月には、御前岩でのプロジェクトTime Machine, 8c+を成功させた、現役のプロのフリークライマーです。
日本女性初のプロクライマー 尾川とも子
尾川とも子さんは、日本初の女性プロクライマーで、1978年生まれ。
出典:RIGHTS.
40代の尾川さんは、2児の母でもある、現役ママ・クライマーです。クライミングを始めたのは、2000年から。
宇宙飛行士を目指して早稲田大学理工学部に入学、クライミングとの出会いは在学中に日本で宇宙に一番近い場所!富士山に登ったこと。
その時、登山と宇宙飛行士に通じるものを感じて、のめり込んだのだそうです。
確かに言われてみてば、宇宙に最も近いところです。それにしても、面白いきっかけですね。
競技歴わずか3年で、アジアのトップに上り詰めたのだそう。
その後も世界を舞台に数々の大会に出場、難易度の高い岩場にも次々に挑戦していきます。
パイオニアとして魅力を発信
尾川さんは、2012年、世界で最も活躍したクライマーに贈られる「Golden Piton賞」を、2014年には「Golden Climbing Shoes賞」を受賞と世界でその活躍を認められています。
現在は、スポーツクライミングの解説者、ボルダリングの講師として、テレビやラジオ、ジムなどで活躍。
安全なユニバーサルクライミングを開発するなど、スポーツクライミングの魅力をたくさんの方に伝える取り組みをされています。
もちろん今もトレーニングに励み、登り続ける現役のプロクライマーです。
最強のボルダラー 小山田大
数々のコンペで華々しい結果を残す小山田さんは、それ以上に、国内外の難易度の高い岸壁に挑み、大きな成果を残しています。
ボルダリングの分野で世界的な成果を上げている、世界のトップのクライマーの一人。
しかもボルダリングだけでなく、ルートクライミングでも最高難度を登るオールラウンドなクライマーです。
求道者の趣
1976年生まれの小山田さんは、求道者の趣がします。
コンペ(競技会)の結果のためではなく、「そこに綺麗な岩があるから自然と登りたくなる、ただそれだけ」という姿勢で、ライフワークとして追求し続けているそう。
未踏の岸壁を初めて登る「初登」では、他の追随を許さないと言われています。
現在はジムの経営やクライミング入門の書籍を出版するなど、普及や指導にも取り組んでいるそう。
そして、現役にして最強のボルダラーなのです。
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まとめ
ご紹介した3人は、それぞれ挑戦を続ける現役クライマー。その上、自分の年齢に向き合って様々に挑戦しておられるようですね。
これは若者でなくても見習いたい!そう思わせてくれる3人でした。
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