だんだんと暖かくなり、様々なスポーツがシーズンインしてきましたね。
そんな中で、いよいよ来年に迫った東京オリンピックの新競技・スポーツクライミングが話題になっています。
実はスポーツクライミングとは、ボルダリング・リード・スピードの複合種目のことなんです。少しでも競技の事を知ってオリンピックを楽しめるように、今年のうちに予習しておきましょう!
この記事では、オリンピックの選考にも関わる重要な国際大会を紹介します。
国際大会に出ているのはどんな人達?
多くのスポーツと同じように、クライミングでも国際大会に出るためには国内大会で成績を残す必要があります。
日本では年明けからボルダリングジャパンカップ(BJC)、スピードジャパンカップ(SJC)、リードジャパンカップ(LJC)が順次開催され、それぞれの大会の上位者が国際大会への切符を手にすることができます。
この他ユース大会の上位者も、出場権を得ることができます。
国際大会に出ているのは、国内60万人のクライマーの頂点に立っている人達なんです!
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国際大会にはどんな大会があるの?
主要な国際大会は、「IFSCクライミング・ワールドカップ」と「IFSC世界選手権」の2つです。(IFSC=国際スポーツクライミング連盟)
また来年のオリンピックに向けて、「オリンピック予選大会」がフランス(11月28日~12月1日)で開催されます。
ワールドカップとは?
クライミングのワールドカップはシリーズ戦になっていて、ヨーロッパを中心に世界各地で開催されます。
順位によってポイントが加算され、最終戦が終わると総合ポイントによって年間チャンピオンが決まるという仕組みになっています。
以下に、ボルダリング・リード・スピードワールドカップの開催日時を記載します。
ボルダリングワールドカップ開催日時 全6戦(2019)
- マイリンゲン(スイス) 4月5~6日
- モスクワ(ロシア) 4月13~14日
- 重慶(中国) 4月27~28日
- 呉江(中国) 5月4~5日
- ミュンヘン(ドイツ) 5月18~19日
- ベイル(アメリカ) 6月7~8日
リードワールドカップ開催日時 全6戦(2019)
- ヴィラール(スイス) 7月5~6日
- シャモニー(フランス) 7月11~13日
- ブリアンソン(フランス) 7月19~20日
- クラニ(スロベニア) 9月28~29日
- 廈門(中国) 10月19~20日
- 印西(日本) 10月26~27日
スピードワールドカップ開催日時 全6戦(2019)
- モスクワ(ロシア) 4月12日
- 重慶(中国) 4月26日
- 呉江(中国) 5月3日
- ヴィラール(スイス) 7月4日
- シャモニー(フランス) 7月11日
- 廈門(中国) 10月18日
世界選手権とは?
毎年開催されるシリーズ戦のワールドカップと違って、世界選手権は2年に1度しか開催されません。
去年オーストリアで行われたので本来であれば来年開催なのですが、来年はオリンピックがあるので前倒しで今年開催となります。
そしてなんと、東京・八王子(8月10~21日)で行われるんです!
世界選手権が日本で開催されるのは初めての事なんです。
しかも今まではボルダリングとリードの2種目だけだったのですが、去年からオリンピックを見据えてスピードを加えた3種目で行われています。
さらにスピードの国際大会も、日本では初となります。
初めてだらけで運営側は準備に大忙しですが、世界レベルのクライミングが日本で見れる絶好のチャンスです。オリンピックの予習にぜひ観戦してみてください。
10代のクライミングも熱い!?
10代はまだまだ成長途中だし…なんて思ってませんか?クライミングでは10代の選手も大活躍してるんです!
2017年のボルダリングジャパンカップでは、当時14歳だった少女が国際大会上位の大人達に混じって見事優勝。
そして今季ワールドカップ初参戦の15歳の少年は、モスクワ戦で決勝に進んでいます。
そんな世界のトップクラスとも渡り合っているユース選手の国際大会も以下の日程で行われます。
- ユースカラークライミングフェスティバル イムスト(オーストリア) 6月1~2日
- フラットランダーカップ アルンヘム(オランダ) 7月13~14日
- ユース世界選手権 アルコ(イタリア) 8月22~31日
- アジアユース選手権コンバインド 重慶(中国) 11月14~17日
この他にも、ヨーロッパユースカップ全10戦が行われます。
日本国内でも日本ユース選手権、ジュニアオリンピックカップ等多くの大会が開催されます。
今後も期待できるユース選手の発掘を、してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
日本の武器はボルダリングで、現在ボルダリングワールドカップ国別ランキングで5年連続ダントツトップとなっています!
男子では、ワールドカップ決勝6名中半数以上が日本人なんてことも日常茶飯事です。
しかし、リードでは決勝に1人残れるかどうか、スピードに関しては予選を突破できたら奇跡、という状況なんです。3種目複合のオリンピックでは大波乱になることは間違いありません。
ぜひたくさんの国際大会を観戦して、お気に入りの選手を見つけてください!
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