東京オリンピックまでに、追加種目である「ボルダリング」のルールを知りたい!そう考えている方も多いのではないでしょうか?
そうですよね。ある程度のルールは知っておかないと、試合を見てもよくわからないですもんね。
楽しく観戦するためにも、今から知識を蓄えておきたいところです。
この記事では、「ボルダリングのルール」や「勝敗のつけ方」についてご紹介します。
ぜひ参考になさって下さいね。
ただ登っているだけじゃない!ボルダリングにはこんなルールがあるんです!
「ホールド」と呼ばれる突起物がセットされた壁を、自分の体ひとつで登っていくスポーツ・ボルダリング。はたから見ると、選手が自分で好きなホールドを選んで登っているようにも見えますよね。
でも実は、選手たちは自由に登っているわけではないんです。実際の試合の流れに沿って、細かいルールをチェックしていきましょう。
1:「オブザベーション」を行ってからスタートする
スタートの前には必ず、「オブザベーション」と呼ばれるシンキングタイムが設けられています。
オブザベーションは、選手がどのように課題を登ろうかと考えたり、ホールドの位置を頭にインプットしたりする大変重要な時間です。
ここでしっかりと考えられないと行き当たりばったりで登ることになり、余計な体力を消耗したり、失敗してしまったりする可能性に繋がります。
オブザベーションが終了したら、選手はスタートホールドを両手で持ち、両足を浮かせた「スタートの姿勢」をとります。ここからは、いよいよ競技のスタートです。
2:「決められたホールドのみ」を使ってゴールを目指す
先ほどお伝えしたように、選手は決して好きなホールドを選んで登っているわけではありません。課題によって、あらかじめ触れるホールドが決められているんです。
その見分け方は、ホールドのそばに色や形の違うテープが貼られていたり、ホールド自体の色で分けられていたりと、試合によってさまざま。
スタートとゴールのホールドには、それぞれ「S(スタート)」「G(ゴール)」と書かれたテープが貼られています。
難しい課題になってくると、手だけではなく足を置くホールドまで限定されているものもあるんですよ。
3:ゴール(完登)の判定
最後のホールドを両手で持ち、安定した姿勢をとった時点でその課題をゴール(完登)したとみなされます。
ゴールのホールドは、ボルダリングの世界では「トップホールド」と呼ばれます。
合わせて読みたい

ボルダリングの勝ち負けは、「完登数」と「トライ回数」で決まる!
ボルダリングのルールについて、何となくご理解いただけたでしょうか?
でもルールを見ただけだと、肝心の「勝ち負けの基準」がわかりませんよね。
「より難しいコースを登れたら勝ちなのか?」「それとも早く登れたら勝ちなのか?」という部分が気になるところです。
ボルダリングの公式戦では、どうやって勝ち負けが決まるのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
「完登数」が多い方が勝ち
ボルダリングでは、トップホールド(ゴールのホールド)を両手で掴み安定した姿勢をとれた時点で、その課題を「完登した」とみなされます。
公式試合では、この「完登数」が勝敗を左右する要素となってくるんです。
制限時間内により多くの課題を完登できた選手が勝ち、というわけですね。
完登数が同じだった場合は?
万が一、完登数が同じ選手が現れた場合は、その課題にトライした回数が考慮されます。
ボルダリングの世界ではこの回数のことを「アテンプト数」と呼び、より少ない方が勝ち、多い方が負けとなります。
合わせて読みたい

まとめ
ボルダリングは好き勝手に壁を登るスポーツではなく、ルールが定められていることがわかりましたね。
最低限のルールを把握しておけば、オリンピックの試合観戦もきっと楽しめるでしょう。
日本代表選手の勝利を願って、全力で応援していきましょうね。
コメント