オリンピックも翌年に控え、とうとうチケット予約もはじまりましたね~。
あなたはどの競技を見る予定ですか?もちろんスポーツクライミングはマストですよね!
ところで疑問に思いませんか?
スポーツクライミングの日本代表選手って、普段はどこでどんなトレーニングをしているのかなって。
私もボルダリングジムに通っているのですが、もしスポーツクライミングの日本代表選手が在席されていたら、色々質問攻めにしてしまうかもしれません。
スポーツクライミングは「ボルダリング」の他に、「スピード」と「リード」という2種類がありますが、どちらも高さ15m以上の壁が必要ですよね。
そんな大きな壁がある建物ってどこにあるのでしょうか?そして、どんなトレーニングをしているのでしょうか?
そんなスポーツクライミングの日本代表選手の練習場所やトレーニング方法の秘密を、この記事ではこっそり紹介しちゃいますので、ぜひあなたのクライミングにも役立ててくださいね。
基本的な練習場所はクライミングジム
まず、スポーツクライミングの日本代表選手であっても、基本的な練習場所はクライミングジムです。
学生の場合はクライミング関連の部活があるところなら、学内にあるクライミング用の施設を利用することになります。
しかし、関東に15m程度の壁を持つロープクライミングが出来る上級者向けのジムは20軒以下と、数は多くありません。
オリンピック競技では一人の選手がボルダリングだけではなくリードやスピードも全てこなさなくてはならないため、選手たちはロープクライミングができるジムに所属している場合が多いでしょう。
ということは、5mまでの壁しかない私の通っているボルダリング専用ジムでは、スポーツクライミング日本代表選手には会えなさそうですね。なんとも残念。
日本はクライミングジムが500軒以上というクライミング強国で、ボルダリングとリード種目は世界トップレベルの成績です。
しかし、スピードの成績だけは伸び悩み、世界に遅れをとっているのが現状です。
スピード専用の練習施設の増設
どうやら一般的なクライミングジムだけでは、スピードの練習は不十分のようです。
その理由は、クライミングウォールにあります。
スピードは、垂直の15mのウォールを全速力で駆け上がり、1秒のタイムも無駄にできない種目です。普通のクライミングジムで練習するのは不十分です。
2019年現在、スピード専用の練習施設は国内にまだ数か所しかありません。特に有名なのが日本初となったIFSC公認仕様のスピード専用ウォールです。
2017年に東京都昭島市の「モリパークアウトドアヴィレッジ」に設置されました。
現在ではIFSC公認大会も行われ、スピードクライミングのトップ選手のコンペティションを間近で観ることが出来ます。
「第1回スピードジャパンカップ 決勝」
また、日本代表選手である野中生萌選手は、2018年に立教大学池袋キャンパス内に東京23区で初のスピードクライミング壁を設置して脚光を浴びました。
クラウンドファンディングで大半の資金調達を、自らで行ったことでも話題です。
「立教大に「スポーツクライミング」の壁が完成 選手自ら資金集め」
野中生萌選手については、こちらで詳しく紹介しています

こうして少しずつですが、スピード専用の練習施設は増えています。
日本代表選手のトレーニング方法
スポーツクライミングの日本代表選手の日頃のトレーニング方法も、基本的には私達と同じくクライミングジムでのクライミングと筋トレです。
異なるのはその量と質。
個人差はもちろんありますが、日本代表選手たちのクライミングは週4で1日4時間以上ジムで登ることが多く、大会前は8時間に及ぶそうです。
ボルダリング・リード・スピードと3種目3ラウンド戦うには、それだけのスタミナが必要ですもんね。
もちろん、体力づくりや技術力向上のため筋トレもします。男女ともに片手懸垂できるほどの上半身の強さが求められます。
特に、指の保持力はクライミングに必須になるので、家でも「フィンガーボード」という、指先を強化するトレーニング器具を使っている選手も多いです。
日本代表選手の野中生萌選手はインスタグラムで、「どんな壁でも登れるMIHOストレッチ」や「クライマーの下半身をつくるアンバランスワイドスクワット」というご自身が監修された動画も公開されています。
「どんな壁でも登れるMIHOストレッチ」
出典:「野中生萌インスタグラム」
「クライマーの下半身をつくるアンバランスワイドスクワット」
出典:「野中生萌インスタグラム」
あなたも是非チャレンジして、日本代表選手の強さの秘密を身体で感じましょう。
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まとめ
日本代表選手の日頃のトレーニングが、8時間のクライミングであったり片手懸垂であったりと聞いてしまうと、「いやいや、私がマネできるところなんて一つもないよ…」なんて気持ちになってしまいますよね。
私も懸垂どころかろくに腕立て伏せもできないので、その気持ちはよく分かります。
でも、日本代表選手はなんでそこまでストイックな練習が出来るのでしょうか?
それはクライミングが楽しく、上達したいという気持ちからだと思います。その気持ちは私たちにも共通するものですよね。
日本代表選手もクライミングを始めた頃は、私たちと何も変わりません。
日本代表選手になるように導いたのは、彼ら彼女らの日々の努力の積み重ねと、クライミングに対するモチベーションでしょう。
あなたも日本代表選手を見習って、日々の努力の積み重ねを増やし、クライミングに対するモチベーションを高めて、一段上のクライマーを目指してみませんか?
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