クライミングをやっていく中で、これを職業にしたい!インストラクターとしてこれからもクライミングを広めていきたい!という夢を持つ方も増えてきていると思います。
ボルダリングやクライミングは少しずつですが認知度が上がってきて、趣味として練習している方も多いようです。
しかし、クライミングのインストラクターになるにはどのくらい技術があれば良いのでしょうか。
ここではクライミングのインストラクターを目指したいと思っている方に向けて、必要な技術や資格についてご紹介していきたいと思います。
クライミングのインストラクター資格とは?
クライミングのインストラクター資格は、2011年に制定された比較的新しい資格です。
フリークライミング、スポーツクライミング、インドアクライミングの3つの区分に別れて、制定されています。
一般の方がクライミングを趣味として楽しみ始めた一方で事故が増加しているので、資格制度にしてプロに安全管理をしてもらおうというわけです。
確かに、クライミング初心者が好き勝手にやっていては事故が起きるに決まっていますよね。
しかも、事故が起きてから救急隊員が来てくれるまでの応急処置すらままならない人たちだけで行っていた場合、万が一の事態は避けられません。
インストラクターになるには、クライミング技術だけでなくそういった緊急事態の応急処置、クライマーたちの安全管理に関する勉強をする必要があります。
ボルダリングとクライミングは全くの別物だと思っている方もいると思いますが、ボルダリングのインストラクターさんもクライミングのインストラクター資格所持者です。
フリークライミングの中にボルダリングも含まれています。
インストラクター資格の取り方
クライミングインストラクターの受験資格は満20歳以上で、さらにクライミング経験が3年以上ないと、試験を受けることができません。
最近始めたからと言って、すぐに試験を受けられるというわけではないのですね。
しかも受験は書類審査から始まり、実技試験、筆記試験、レスキュー実技試験、人工壁講習・検定試験という5つの関門をパスしなければなりません。
プロとしてお客様の命を預かる仕事をするには、やはりクライミングが好きで技術があるというだけではなれないようです。
インストラクターが働ける場所
クライミングインストラクターの職場は、自然の岩場だけに限ったことではありません。
屋内のクライミングジムでのインストラクターさんも、同様の資格所持者です。
多くのインストラクターさんはクライミングジムなどの会社に所属し、会社員として働いているようです。
もちろん、フリーランスのインストラクターとして働く方もおり、平日はクライミングジムで働き、土日は野外の岩場でクライミングの講習を行っているという方もいます。
クライミングジムの中でも初心者向けの講習会を多くやっているジムや、ジム内で小さな大会を行っているジムなどでは、インストラクターさんの活躍の場も多いようです。
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フリークライミング インストラクター試験について
どんな資格も取得試験にはお金がかかりますが、クライミングのインストラクターの試験にはどのくらいお金がかかるのか気になりますよね。
おおまかな試験内容と費用についてみていきましょう。
試験費用は60,000円ほど
書類審査、実技試験、筆記試験の合計金額はおよそ60,000円ほどかかります。
しかし、それに加えてレスキュー講習、人工壁講習、危急時の対応講習など様々な講習があり、それらを受けていないと試験に受かっても資格をもらうことができないことになっています。
講習は過去に受けたことがある人は免除になるなど規定は様々ありますが、これまでなんの講習も受けたことがなくインストラクター試験のために受講する場合はそれぞれ、レスキュー講習40,000円、人工壁講習40,000円、危急時の対応講習25,000円が一気にかかるため、トータル金額は165,000円くらいになります。
インストラクター試験を受ける前に準備すべきこと
クライミングのインストラクターを取得するには、資格試験のためだけに勉強すれば良いわけではなく、数年かけて少しずつレスキュー講習を受けるなど準備することが大切です。
クライミング経験者であれば自然とケガや天候について知識もついてきますし、インストラクター資格を取ろうと考えている方であれば、なおさら勉強していることと思います。
しかし!試験費用だけでなく講習費用もそれなりのお値段ですし、受けるなら出来るだけ早くインストラクター資格取得を目指したいですよね。
一夜漬けで取れる資格ではありませんし、お客様の命を預かるインストラクター資格はやはり難易度も高いようですので、資格取得を目指そう!と決めたら早めに講習会を受けておきましょう。
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まとめ
クライミングのインストラクターさんは一見楽しそうでかっこいい職業に見えますが、体力だけでなく様々な知識が必要な仕事なのですね。
インストラクターさんを目指している方は、ぜひ頑張って試験をパスして夢を叶えてくださいね。
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