ボルダリングジムに通ったり関連記事を読んだりすると、しばしば「グレード」という言葉を目にします。そのたびに意味が分からず、「説明が欲しい」と思う方も多いのではないでしょうか。
そうですよね~。ボルダリングを始めたばかりの初心者や観戦のみの方にとって、専門用語はとても分かりにくいものですよね。
この記事では、その「グレード」の意味について解説していきます。ぜひ参考になさって下さいね。
ボルダリングの「グレード」って何のこと?また、その見分け方は?
ボルダリングでいう「グレード」とは、課題の難易度、つまり「級」のことを示しています。
ボルダリングジムの課題は、このグレードによって難易度がランク分けされているんです。
基本的には、一番優しい課題を「10級」、一番難しい課題を「初段」としているジムが多いですね。
自分の実力を判断する目安にもなるので、ジムに設置されている「グレード一覧表」には一度目を通しておきましょう。
グレードの見分け方
課題のグレードは、「ホールドのそばに貼られているテープの色」と「グレード一覧表」を照らし合わせて見分けます。
必ずしもテープの色というわけではなく、ジムによっては「ホールド自体の色」や「テープの形」で分けているところもあります。
見分け方がよくわからない場合は、スタッフに尋ねてみるとよいでしょう。
ジムによって難しさはさまざま
ボルダリングジムの課題は、基本的にはそのジムで働くスタッフによって作成されています。「ルートセッター」と呼ばれる課題作りのプロを定期的に招いて行うところもありますね。
そのため、どうしてもジムによって課題の難易度にばらつきが出てくるんです。
「別のジムに行って同じグレードの課題に挑戦してみたら、いつものジムよりも簡単に感じた」なんてことも、よくあることなんですよ。
壁の傾斜によっても難しさは変わる
また同じグレードの課題でも、壁の傾斜によって難しく感じることがあります。
100°~180°の傾斜がついている壁の課題は、垂直の壁に比べて腕や足への負担が大きいため、どうしても疲れやすくなるのです。
初心者講習を終え、垂直な壁に慣れてくると挑戦してみたくなりますが、いきなり傾斜のきつい課題に挑戦するのはおすすめしません。
初心者のうちは、110°くらいの壁の課題から挑戦してみるとよいでしょう。
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ボルダリング初心者がクリアしておきたいグレードの目安とは?
ボルダリング初心者にとって、「どのくらいのグレードの課題が登れれば上出来なのか?」という目安は気になるところですよね。
「まだまだ難しい課題はクリアできないけど、初心者グレードの課題くらいは制覇したい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。
さっそく、初心者が目標にしたいグレードの目安について見ていきましょう。
初心者のうちは、8級まで登れればOK
初心者がクリアしておきたいグレードの目安は、「10級から8級まで」です。このあたりまでの課題を制覇できれば、脱初心者も夢ではないでしょう。
7級あたりになると、ホールドが持ちにくくなったり足限定の課題になったりと、登り方にテクニックが求められるようになってきます。
もちろん、8級までの課題を一通りこなしてみて「簡単すぎる」と感じるなら、7級以下の課題にどんどん挑戦も大丈夫ですよ。
6級や5級になると、始めたばかりの初心者が登れるレベルではなくなってきます。
逆に言えば、初心者でこのあたりのグレードの課題を登れる方は、ボルダリングジムのスタッフや仲間から一目置かれる存在になるでしょう。
あくまでも無理をせずに、自分のペースで登ろう
ボルダリングは試合形式で行う場合を除き、基本的に人と比べる競技ではありません。
難しい課題をスイスイ登っている先輩クライマーを見ると羨ましくなりますが、焦らず自分のペースでテクニックを身につけていきましょう。
私も影響されて難しい課題にトライしたことがありますが、力任せに登ったため腕がパンパンになってしまいました。
難しいグレードの課題は、やはりそれなりにキツイですし、怖いです。
テクニックや筋力を身につけてからでも決して遅くはありませんので、コツコツと努力していきましょうね。
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まとめ
ボルダリングの難易度を表す「グレード」についてご紹介しました。
初心者の方は、まずは「8級までの課題の制覇」を目標にするとよいでしょう。
難易度はボルダリングジムによってもさまざまなので、普段通っているところだけでなく、別のジムで実力を試してみるのも面白いかもしれませんね。
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