ボルダリングを最近始めたけど、どのコースが難しくってどのコースが簡単なのかわからない…
そうですよね。特に一人でボルダリングジムにきてやろうとすると大きな壁になりますよね。
この記事ではそんなボルダリングのコース選びに困っているあなたに、ボルダリングのコースの難易度についてとその見分け方についてご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。
そもそもコースに難易度ってあるの?
単刀直入に言います。ボルダリングのコースに難易度はあります!
あります!って言われても見分け方がわからないと困りますよね。
安心してください!ボルダリングのコースには、グレードと呼ばれる難易度の区別が存在します。つまり、グレードがわかれば難易度がわかるということです。
グレードは国によってそれぞれ独自のものがあって、基準も統一はされていません。
次の章では、日本のグレードと世界的に有名なグレードについてご紹介しますね。
世界各国のグレード
日本 段級グレード
日本のグレードは、剣道のように段や級で難易度を表します。1番簡単なのは10級で1番難しいのは現在6段まで存在します。
現在はってどういうこと?と思いますよね。
グレードは日々難しいコースが出るたびに、上に広がっているんです。昔は6段という段は存在しませんでした。
ということは、今後7段やそれより上の段が出てくるかもしれないですね。このことはすべてのグレードに対して同じことが言えます。
フランス、フレンチグレード
次はボルダリングが盛んな国の一つであるフランスのフレンチグレードについて、みていきましょう。フランスのフレンチグレードは世界中で使われています。
フレンチグレードは、数字といくつかのアルファベットと+の記号を使って難易度を表します。
例えば、日本の段級グレードでは5級のコースは、フランスのフレンチグレードでは4+か5のいずれかになります。
あれ?アルファベットが付いていないけどなんでないの?あとなんで、2つの難易度が含まれているの?って思いますよね。
実は、日本の段級グレードに比べてフランスのフレンチグレードの方が、細かく分かれているんです。
これは、あとで紹介するアメリカのVグレードも同じです。アルファベットはa,b,cの3つだけを使います。
フレンチグレードでは現在8c+が一番になります。
アメリカ、Vグレード
今度はアメリカのVグレードについてみていきましょう。フランスのフレンチグレードと並んで、世界的によく使われています。
Vグレードは数字と+、-の三つで難易度を表します。Vグレードは数字と+の前にVが必ずつきます。
フレンチグレードと似ていますが、日本の段級グレードと対応するグレードの表し方が違います。
それと、フレンチグレードと違って区切り方が違います。
例えばV3というグレードは、日本の段級グレードでは4級の難しめのコースと3級の優しめのコースが対応しています。
このように、国によってそれぞれグレードがあって、それぞれの基準で難易度別に区別されています。
次の章では、それぞれのグレードの比較方法とどのくらいの難しさなのか、日本の段級グレードを使って説明していきたいと思います。
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グレードの比較の仕方と難易度の説明
それぞれのグレードの比較の仕方
まずは、グレード比較の仕方について説明していきましょう。
そもそもなんで比較できた方がいいの?と思いますよね。
実は、ジムによって使われているグレードが違うんです!
だから比較ができないと、いつも登っているジムではどのくらいのグレードのコースが登れるかわかるけど、そこと違うグレードを使っているジムではどのコースが登れるかわからないということになってしまうんです。
日本の段級グレードとフランスのフレンチグレードとアメリカのVグレードの換算表があるので、それを覚えるとわかるようになります。
段級グレード、フレンチグレード、Vグレード換算表
段級 | フレンチ | V | 段級 | フレンチ | V |
10級 | 初段 | 7a+ | v7 | ||
9級 | 1 | 7b | v8 | ||
8級 | 1+ | 二段 | 7b+ | ||
2 | 7c | v9 | |||
7級 | 2+ | 三段 | 7c+ | v10 | |
3 | 8a | v11 | |||
6級 | 3+ | v0- | 四段 | 8a+ | v12 |
4 | v0 | 8b | v13 | ||
5級 | 4+ | v0+ | 五段 | 8b+ | v14 |
5 | v1 | 8c | v15 | ||
4級 | 5+ | v2 | 六段 | 8c+ | v16 |
6a | v3 | ||||
3級 | 6a+ | ||||
6b | v4 | ||||
2級 | 6b+ | ||||
6c | |||||
1級 | 6c+ | v5 | |||
7a | v6 |
前の章で説明したことを参照しながら見ていただけると、理解しやすいと思います。
難易度の説明
グレードについて分かったけど、そのグレードがどのくらいの難しさなのかいまいちわからないと、どのくらいの難しさなのかわからないですよね。
そこで今から、日本の段級グレードで説明していこうと思います。
10級、9級
梯子(はしご)を上ることができれば、誰でも登れるレベルのコースが該当します。
ボルダリング初日でも問題なく登れるでしょう。二つのグレードをまとめて紹介していますが、違いはほとんどありません。
正直なところ2年以上ボルダリングをやっている自分もよくわかりません。また、ボルダリングジムでこのグレードのコースを見たことはありません。
8級
ボルダリングジムのレクチャーで使われるレベルのコースと、足の置き場所の限定がない初心者用のコースが該当します。
8級もボルダリング初日で登ることができると思います。10級、9級との大きな違いはボルダリングジムにあるかないかくらいです。
7級
ボルダリングジムの初心者用のコースで、足の置き場が限定されるのが該当します。このグレードから足の置き場所が限定されます。
運動神経がある人やボルダリングのセンスや才能がある人なら、初日でもいきなり登ることができます。初日でのぼれるようになるくらいのレベルです。
6級
ボルダリングジムの初心者用のコースの中で難しいコースや、初心者用コースを全部終わった人が初めて取り組むコースが該当します。
このグレードまでは力任せでもなんとか登ることができます。でも、力任せだと6級はきつくなるので、簡単なテクニックがあると楽に登れます。
初日でなんとか登れるようになるくらいのレベルです。
5級
ボルダリングにおいてこのグレードを突破できるかどうかで、初級レベルか中級レベルか分かれてくるグレードです。
ここから先のグレードでは、初日に登りきることはできませんし、力任せに登っても登りきれなくなります。また、テクニックとオブザベーションが絶対必要です。
また、5級は同じグレードの中での差が今までと比べて大きいので、安定して登れるようになるまでの期間はすこし長くなります。
4級
この4級と3級が、ボルダリングのグレードの中で中級と呼ばれています。
このグレードが登れたら、ボルダリングのコンペの一番下のクラスで十分上位を目指せるようになります。
5級と比べるとホールドがかなりつかみにくくなるので、ホールドのつかみ方は一通り全部できるようにならないと、このグレードのコースを余裕で登りきるのは厳しいです。
3級
このグレードからコースのホールドの距離が遠くなってくるので、テクニックと筋力両方が必要になってきます。
コースの作り方が4級までとは大きく違うものも出てくるので、この級でそれに慣れましょう!
また、3級では筋力が要求されるコースではまだ比較的つかみやすいホールドが多く出てくるので、安定してできるようになってから上のグレードに挑戦しましょう!
2級
ここから先は、上級者が登るコースにつくグレードになります。
素人が見たら絶対つかめないと思うようなホールドを、当たり前のようにみるようになってきます。
2級が安定して登れるようになると、大会だけでなく実際に山でボルダリングする時もかなり登れるほうになってきます。
1級
公式大会の決勝戦のコースは、このグレードよりも上のグレードものしか出ません。
つまり、このグレードのコースは、国際大会の決勝戦のコースの簡単な方のもの準決勝のコースと同レベルということです。
1級が登れるようになると、地域のボルダリングジムのコンペなら、上位クラスで優勝争いにぎりぎり食い込めるくらいの実力が身についています。
初段
公式大会の決勝戦のコースのグレードは、大体初段になります。
初段が登れるようになればボルダリングジムのコンペでは、参加すれば常に優勝争いをしていると思います。
ボルダリングジムの中でもできる人はほんの一部くらいしかいないコースは、大体この初段か二段に該当します。
二段
ボルダリングジムにある最も難しいコースや公式大会の決勝戦のコースで難しいコースは、二段です。
これより上のグレードのコースは、ボルダリングジムや公式大会では使われることがありません。
三段
ここから先は山にある通称外岩と呼ばれる、実際の岩場でしか出てこないグレードです。
自分もボルダリングジムでいつも登っているので、ここから上のグレードのコースは実際に見たことがありません。
自然の岩なので、ボルダリングジムで登るよりも登り方の自由度が増す分、難しくなります。
四段
グレードとしては聞いたことがあります。このグレードのコースまでは、世界のあちこちの山にあります。
このグレードを登れるようになるとほとんどのクライマーが、ボルダリングの公式大会には出場しなくなります。
理由は、簡単すぎて1位をすぐ取れてしまうからです。まれに、出場し続けるクライマーもいます。
五段
五段になると、コースは四段と全く同じだけど登り方を難しくしたり、四段よりも下のグレードのコースを二つつなげて一つのコースにしたりするようになります。
つまり、五段よりも難しいコースは単体として存在するものが少なくなってくるということです。少し前までは最高グレードでした。
六段
最近できた新しいグレードです。該当するコースは、世界に数か所存在します。中には岩場が崩れて再び登ることができなくなったコースもあります。
実は、この日本にも六段のコースが一つだけ存在するんです!
那由他というコースで、五段のコースを2つつないで作られました。しかし、現在は破壊されてしまい、登ることができなくなってしまいました。
ちなみに、六段が登れるようになるには最低10年以上かかると思います。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事を読んで、ボルダリングのコースの難易度がわかる人が1人でもいてくれると嬉しいです。
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