最近人気のボルダリング。
YouTubeでも気軽に大会の動画を見ることが出来て、今までその存在を知らなかった人も多いボルダリングの大会ですが、だんだんと認知度も上がってきています。
でも、順位ってどんな風に付けてるんだろう?スゴイのは解るけど、いまいちどうなってるのかわかんない。
そうですよね。わからないですよね。
この記事では、ボルダリングの大会における得点の付け方、順位の決め方などを解説していきます。
ボルダリングの大会で順位はどうつけられているの?
ボルダリングの大会の順位付けってどういう風にされてるんだろう…。
YouTubeの動画を見ていてもよくわかんない。
そんな方結構いるんじゃないでしょうか?
順位付けの基準を簡単にまとめてみたので、一緒に見ていきましょう。
完登数が多い
完登とは、ゴールすることです。
ゴールまでたどり着けた数が多いほど、有利になります。
課題の難易度によって加算されるということは無く、1本登れたらどんなに難しくても1本です。
ゾーン・ホールドの獲得数が多い
コースの途中に1つ設定されたゾーン・ホールドと呼ばれるホールドがあり、それをより多く取れた方が有利になります。
ゾーン・ホールドには、わかりやすくZONEと書かれたテープが張ってあります。
是非、動画を観ながら探してみてくださいね。
完登までのアテンプト数が少ない
アテンプトなんて小難しく書いていますが、簡単に言うとチャレンジする回数の事をアテンプトと言います。
ゴールまでのアテンプトが少ないほど、順位が上になるんですね。
ゾーン・ポイント獲得までのアテンプトが少ない
先程とちょっとだけ違って、こちらはゾーン・ホールドを獲得するまでのチャレンジ回数になります。ここまで見なきゃいけない審判も大変ですね。
ここまでの4つを基準に順位を決めていくのですが、次にどういう風に順位付けしていくか見ていきましょう。
この4つの中での優先度は、
完登数の数
↓
ゾーン・ホールドの獲得数が多い
↓
完登までのアテンプトが少ない
↓
ゾーン・ポイント獲得までのアテンプトが少ない
となっています。
ちょっとわかりづらいので、例を挙げてみますね。
例えば、完登数が同じ選手がいたらゾーン・ホールドの獲得数が多い方の順位が上になります。
もし、ゾーン・ホールドの獲得数も同じ場合はアテンプトの少ない方が高順位になるといった具合で、順位は決められていくんですね。
意外にも時間は採点の基準には無いようです。あくまで制限時間としての役割のみになります。
また、以前はゾーン獲得数よりもアテンプトの方が重視されていましたが、2018年よりゾーン獲得数が重視されるように変更がありました。
今よりも選手はよりシビアに登らなきゃいけなかったんですね。落ちるたびに胃がキリキリしちゃいそうです…。
登り方は順位に関係あるの?
先程書いたように、ボルダリングには登り方によっての加点減点の基準がありません。
どんなにフォームが崩れていても、ゴールを取れたら加点されます。
また、フィギアスケートにあるような構成点や技術点も関係なく、とにかく少ない回数でたくさんゴール出来たら勝ちというような単純なルールです。
軽やかに登っていく選手たちを見ていると華やかな競技のように見えますが、意外にも強い者が勝つ!というような泥臭いスポーツなんですね。
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審判は何人いるの?
以前は2名と決められていたようですが、今は1名以上となっているようです。
というのも、壁の前にスタッフが多いと観客から見えにくいからという理由で減らされたようです。
確かに大会の動画を見ていても、観客席は低い位置に用意されているので前に人が立つと見えづらそうですね。少しでも観客受けするような競技にするための規定のようです。
ボルダリングの大会は、見る側にも配慮して作られているんですね。
ルールは毎年改定されている
ボルダリングがスポーツとしての認知度が広まったのは、意外と最近。
そんなスポーツクライミングは、毎年ルールが改定されています。もしかしたら今あるルールも、来年には変わっているかもしれません。
大会を観てみる際は、そんなところも気にして観ると面白いかもしれませんね。
クライミングジム主体の大会でもルールは同じなの?
これまで紹介した順位の基準などは国際スポーツクライミング連盟の基準で、主にクライミングのワールドカップやジャパンカップなどの公式の大会に適応されます。
クライミングジム主体の大会、いわゆる草コンペなどでは若干ルールが違ったりします。
例えばアテンプトが関係なかったり、一人時間の持ち時間が1課題につき何分と決まっていないなどがあります。
大会によってさまざまなので、もし参加される場合は確認しておいた方がいいかもですね。
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まとめ
意外にも、順位決定の基準は単純なボルダリング。
皆さんも、これで大会が少しは見やすくなったんではないでしょうか?
これを参考に、是非大会の動画を見てみてください!
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