2020年開催の東京オリンピック種目に追加された「スポーツクライミング」。
日本人選手のメダル獲得を願い、今から観戦を楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか?
その一方で、「壁を登っていくスポーツ」というイメージから「小柄な日本人選手は不利なのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうですよね。身長が高ければ高いほどリーチも大きくなりますから、背が低い日本人選手は一見不利なように見えますよね。
でも安心して下さい。スポーツクライミングは、身長が大きい選手だけが有利なスポーツではないんです。
この記事では、スポーツクライミングに有利な体型についてご紹介していきます。ぜひ参考になさって下さいね。
ボルダリング・リード・スピードクライミングに向いているのは高身長?それとも低身長?体重は関係あるの?
スポーツクライミングの試合で行われる競技は、「ボルダリング」「リードクライミング」「スピードクライミング」の3つ。
それぞれルールや使用する道具の違いはありますが、基本的には全て「ホールドと呼ばれる突起物を掴んで壁を登っていくスポーツ」です。
当然身長が高ければ高いほど、次のホールドに手足が届きやすくなります。観戦している側からすれば、「それだけでもう十分有利なのでは?」と思いますよね?
でも、実は違うんです。
クライミングでもっとも有利なのは「体重が軽い人」
身長が高いという特徴はリーチの面で言えば有利ですが、「小柄な人に比べると体重が重くなる」という欠点があります。
この体重の違いが、ときにクライミングの勝敗を左右するのです。
体重40kgの人がホールドにつかまったときに腕にかかる重さは左右20kgずつですが、これが体重50kgの人になると25kgになります。体重50kgの人の両腕には、プラス5kgの負荷がかかっているのです。
そう考えると、40kgの人の方が軽々と動けそうに見えますよね?
クライミングでは、全身の筋肉で自分の体を支えながら壁を登っていくので、身長よりも体重が大きく影響するんです。
プロの選手たちは、「筋肉をつけつつ体重をベストな値に保つ」という、大変な努力をしているんですね。
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体型だけじゃない!メンタルや持久力も重要です!
体型に続き、「メンタルの強さ」や「持久力」も重要な要素になってきます。
難しい課題になればなるほど、恐怖心が生まれたり、諦めの気持ちが出てきたりしやすいものです。
「落ちたらどうしよう…」「無理かも…」と思ったら最後、怖くて次のホールドに手を伸ばせなくなってしまうこともあります。一度失敗した経験のある課題ではなおさらですね。
せっかく理想的な体型をしていても、失敗を振り返らず、恐怖に怯えずにトライできる精神力がなければ、課題はクリアできません。
リードクライミングは、数十メートルの高さとの戦い
とくに、「登れるところまで登っていく」というスタイルのリードクライミングの壁は、数十メートルにも及ぶ高さがあります。
私の友人も経験しているのですが、「ある程度の高さを越えると疲れてくるし、命綱がついていても怖くて続けられない」と言っていました。
リードクライミングはボルダリングやスピードクライミングに比べて、持久力とメンタルの強さがものを言う競技だと言えるのではないでしょうか。
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まとめ
スポーツクライミングに有利な体型についてご紹介しました。
身長が高い選手よりも体重が軽い選手の方が有利という点には驚きですよね。
また、恐怖に怯えないメンタルや、持久力も必要不可欠な要素と言えます。
日本代表選手にはオリンピック優勝を目指して、2020年の開催までしっかりとトレーニングに打ち込んで貰いたいですね。
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