2020年の東京オリンピックが近づいてきました。
東京オリンピックからの新競技、スポーツクライミングに注目が集まっていますね。
オリンピックでのスポーツクライミングの予習に、ボルダリングの試合をテレビ等で観戦するスポーツファンやオリンピックファンも多いのではないでしょうか。
そして、
- ボルダリングの試合の流れってどうなってるの?
- 専門用語が多くてわからない!
- なにがどうやって勝ちになるの?
と疑問まみれになってしまったスポーツファンのあなた。
ここではボルダリングの試合を、何も知らない初心者でも楽しめるように、疑問を解決していきます。
ぜひ参考になさって下さい。
試合の流れは?
テレビでは、「女子ボルダリング」「男子ボルダリング」と男女に分かれて準決勝・決勝が放映されていますが、会場では男子・女子同時に開催されています。
全体的な流れと、1課題での試合の流れを説明していきますね。
全体的な流れ
まずは予選があり、その後準決勝・決勝が行われます。
準決勝・決勝ともに4課題設定されており、その課題に選手が挑戦し、総合得点で順位を競います。
試合前に、まずは選手が2分程のオブザベーションを行います。オブザベーションについてはこのあとの章で詳しく説明しますね。
オブザベーションが終わると、選手は全員一旦裏に戻ります。その後選手が一人一人出てきて、1課題づつトライしていきます。
つまり、課題1を選手全員がトライ、その後課題2を選手全員がトライ、といった感じです。そして、選手は他の選手のトライは見れません。
4課題全て終了した後の総合得点で準決勝であれば決勝に進むか、決勝であれば順位が決定します。
1課題での流れ
選手がスタートホールドを持ち、両足が地面を離れた所でスタートです。決められた時間内(5分)であれば、完登するまで何度でも挑戦できます。
そして両手がゴールホールドに着いた状態で、完登(ゴール)になります。
ただし、時間内に完登しなければ得点になりません。5分以内にゴールすれば得点ですが、1秒でも過ぎると得点には繋がりません。
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得点ってどうなってるの?
ボルダリングの得点方法、つまりどうやった人が勝ちなのか、気になりますよね。
みんな登ってみんなゴールしてるけど、どうやって競ってるの?そんな疑問に行き着くと思います。
ボルダリングの得点方法は、
- 完登した課題がいくつあるか
- ゾーンは獲得しているか
- 完登するまでに何回トライしたか
この3つの総合得点になります。
もちろん完登した課題が多い方が強く、完登するまでのトライ回数は少ない方が強く、ゾーンは獲得している方が強いです。
なので極端に言うと、4課題をすべて1回のトライでクリアし、なおかつすべてのゾーンを獲得している人が限りなく優勝に近い人です。
そして、トライ数よりもゾーンを獲得しているかどうかが重要視されます。
覚えておきたい専門用語
テレビ観戦しだすと、専門用語が出てきますね。ここでは、覚えておくとより観戦を楽しめる用語を解説します。
オブザベーション
「選手がオブザベーションを行います」「オブザベーションに入ります」という説明を聞く事があります。
ボルダリングの試合の課題は、当日まで発表されません。選手はその日初めて見た課題に挑戦します。
ただし、このオブザベーションという時間が設けられます。
試合前のオブザベーションで課題を確認し、自分の頭の中でどうやって登っていくか、イメージを固めます。
フラッシュ
「〇〇選手、フラッシュです!」「フラッシュでましたー!」という言葉をよく聞くと思います。
人によっては一撃とも言いますが、フラッシュと同じ意味ですね。
これは、一度のトライで完登した事を意味します。トライ数は少ない方が有利ですので、フラッシュした選手はより優勝に近いというイメージでOKです。
ゾーン
課題の途中にあるゾーンって何なの?となっていませんか。昔はボーナスと呼ばれていました。
上の得点の項目でもゾーンが出てきましたね。
ゾーンを獲得せずゴールしてもOKですが、その場合ゾーン獲得のポイントは付与されません。
より確実に上を目指すなら、ゾーンを獲得してゴールするのが安全です。
カンテ
カンテとは、壁の端を持つ動作の事です。「ここはカンテを使います」というのは、壁の端を持って登る・移動する、という事です。
ハリボテ
ハリボテとは、ホールドではなく壁に取り付けられた壁とでも言いましょうか。
このハリボテにホールドが取り付けられている事もあれば、ハリボテそのものを使って登る場合もあります。
これに関してはこちらの記事で詳しく解説しています

まとめ
ボルダリングの試合の流れ、お判りいただけたでしょうか?
ボルダリングの試合は、みんなが苦戦しているのにあの選手はカンタンに登ってる!というシーンや、今まで出てきた人は何回もトライしてゴールしたのに、この人はフラッシュだ!というシーン、また、この人の登り方は他の人と違う!といった所が見どころです。
流れや専門用語を覚えて、より観戦を楽しみましょう!
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